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脚立・はしごの軽い高所が一番危ない|事故を防ぐ考え方

脚立やはしごの事故というと、どうしても屋根の上や足場の高い場所をイメージしがちです。ですが、実際に気を付けなければいけないのは、むしろ「これくらいなら大丈夫」と思いやすい軽い高所です。厚生労働省系の資料でも、はしごや脚立は墜落・転落災害の大きな原因とされ、建設業の死傷災害でも「はしご等」が多く挙がっています。さらに、高さ1m未満でも保護帽の着用を促す注意喚起が出ていることからも、低い位置だから安全とは言えません。

このテーマは、エアコン工事の現場ともかなり相性があります。室内機の取付位置の確認、配管穴まわりの処理、化粧カバーの施工、室外機まわりの微調整など、脚立やはしごを使う場面は日常的にあります。しかも、そういう作業ほど「一瞬で終わる」「少し手を伸ばせば届く」と考えやすく、危険を軽く見やすい。ここに落とし穴があります。

危ないのは高さそのものではなく、油断が入ること

軽い高所が危ない最大の理由は、高さよりも心理です。高い場所なら人は自然と慎重になります。ところが、1m前後、あるいは2m未満の作業になると、危険への感度が一気に落ちます。福井労働局の注意喚起では、高さ2m未満からの墜落・転落災害が多発しており、約1mの脚立からの墜落による死亡災害も示されています。低いから助かるとは限らないということです。

実際、怖いのは落ちた高さより、落ち方です。足を踏み外して横に倒れれば、受け身が取れず、頭部や背中、腰を強く打つことがあります。労働安全衛生総合研究所の分析でも、脚立の高さが1.5mや1.7m程度でも死亡事故は起きており、作業中にバランスを崩したケースが多いとされています。

よくある事故は、特別な現場ではなく日常作業の中で起きる

脚立・はしごの事故は、難しい現場だけで起きるものではありません。むしろ、いつもの現場で起きます。たとえば、脚立の天板に乗る、またがったまま身体をひねる、荷物や工具を持ちながら昇降する、床のわずかな段差や養生材の上にそのまま立てる。こうした行動は、忙しい日ほど出やすくなります。厚生労働省系のリーフレットでも、脚立の天板での作業は禁止、荷物を持ちながらの作業は危険、脚立は水平で安定した場所に設置することが繰り返し示されています。

しかも脚立は便利な反面、左右に倒れやすい性質があります。労働安全衛生総合研究所は、脚立は軽量で横方向の力に弱く、身体を横へ逃がすような動きで倒れやすくなると説明しています。つまり、無理に手を伸ばす、壁を押す、片手で道具を扱うといった、現場でついやりがちな動作そのものが危険につながるわけです。

事故を防ぐには「どう乗るか」より先に「本当に乗るべきか」を考える

事故防止でいちばん大事なのは、脚立やはしごの乗り方の前に、そもそもそれを選ぶべきかを判断することです。厚生労働省の資料でも、まずは作業台や移動式足場など、より安定した代替手段を検討するよう促しています。

この考え方は、かなり重要です。危険を減らす順番は、「気を付ける」より「危険な方法を選ばない」が先です。現場でよくあるのは、脚立が近くにあるから使う、運びやすいから使う、短時間だから使う、という選び方です。しかし、それでは事故が起きたときに防げません。安全な業者ほど、便利さより安定性を優先します。少し遠回りでも作業台を使う、二人で押さえる、届かないなら一度降りる。この判断ができるかどうかで、事故率は大きく変わります。

エアコン工事で特に気を付けたい場面

エアコン工事では、軽い高所が連続します。室内機の背板を合わせるとき、配管穴の位置を見るとき、ドレンの勾配を確認するとき、化粧カバーの入隅・出隅を触るとき。こうした作業は、数分で終わるように見えて、姿勢が崩れやすいのが特徴です。上を見ながら手元を動かすので、重心が後ろに逃げやすいからです。研究でも、狭い足場や上向き姿勢、荷物保持が重なると身体の安定性が落ちることが示されています。

だからこそ、現場では「少しだけ届かない」が一番危ないと考えたほうがいいです。脚立の上であと10cm手を伸ばす、片足の位置を雑に変える、壁に体重を預ける。この一瞬が事故になります。脚立を一回下りて掛け直す、道具を持ったまま上り下りしない、足元の砂や水分を消す、補助者がいるなら押さえてもらう。こういう地味な動きの積み重ねが、結局いちばん効きます。

本当に強い業者は、低い場所を甘く見ない

現場で長く安定している業者ほど、派手な技術より先に安全の感覚がしっかりしています。高所だけ厳しくして、脚立作業を感覚で済ませる人は、どこかで事故を起こしやすいです。逆に、軽い高所でもルールを崩さない人は、施工品質も安定しやすい。なぜなら、安全意識が高い人は、段取り、確認、体勢、片付けまで丁寧だからです。

事故防止は、ただケガをしないためだけではありません。再工事を減らし、予定を崩さず、お客様にも取引先にも安心してもらうための土台です。エアコン工事は手に職の仕事ですが、長く続けるには「危ないことをしない技術」まで含めて実力です。脚立・はしごの軽い高所を甘く見ないこと。それが、結局は一番仕事が続く考え方だと私は思います。

 


 

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