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冷房と除湿、正しく使い分けていますか?エアコンを知り尽くしたプロが教える使い方の極意

エアコン工事に関わる私たちにとって、冷房と除湿の違いを理解しているのは当たり前かもしれません。でも実際、現場でお客様に聞かれる質問の中で意外と多いのが「冷房と除湿って何が違うんですか?」というシンプルな疑問です。だからこそこの違いをしっかり説明できることが、信頼に繋がります。

今回は、冷房と除湿、それぞれの特性と使い分け、そして業者としてどうアドバイスすべきかについて、実際の現場経験を踏まえてじっくり掘り下げていきます。

冷房と除湿、そもそも何が違うのか?

冷房も除湿も、エアコン内部の構造としては「空気を吸い込み、冷やし、送り出す」という点ではほぼ同じです。ですが、目的と設定の違いによって、その効果と体感は大きく異なります。

冷房は文字通り「室内の温度を下げる」ことが目的。室内の空気を冷媒で冷やし、温度を下げながら同時にある程度の湿度も下がります。つまり、冷たくてカラッとした空気を作り出すのが冷房です。

一方、除湿(ドライ)モードの主目的は「湿度の低下」。湿度を下げることに特化した運転を行います。温度はそれほど大きく下げず、湿度を快適な範囲に調整することに重点が置かれています。とくに日本のように湿気の多い気候では、この除湿モードが大活躍します。

体感温度と湿度の関係を理解する

お客様に説明する際にぜひ伝えたいのが「湿度が高いと、体感温度は実際の気温より高く感じる」という事実です。例えば、気温が28℃でも湿度が80%を超えていると、ムシムシして不快になります。この場合、冷房で28℃設定にするよりも、除湿で湿度を下げたほうが快適に感じることもあります。

つまり、「温度」だけではなく「湿度」もコントロールすることで快適性は大きく変わるのです。この話をうまく説明できると、お客様から「この人わかってるな」と信頼されやすくなります。

除湿には2種類ある!?再熱除湿と弱冷房除湿の違い

実は、除湿にも「再熱除湿」と「弱冷房除湿」の2種類があります。

再熱除湿は、空気中の水分を一度冷やして取り除いた後、必要に応じて再加熱して室温を保つ仕組みです。湿度はしっかり下げつつも、室温をキープできるので、梅雨時や夜間など、温度を下げすぎたくないときにぴったり。

一方、弱冷房除湿は、冷房運転を弱めに行いながら湿度を下げていく方式。消費電力が少なく、省エネ性能が高いというメリットがありますが、再熱除湿に比べると室温も一緒に下がってしまう傾向があります。

機種によってはこの2つのどちらかしか搭載されていない場合もありますが、最近の高性能エアコンでは両方選べるモデルも増えてきました。

使い分けの基本は「季節」と「体感」

それでは実際に、冷房と除湿はどのように使い分ければ良いのでしょうか?

例えば、真夏の昼間、外気温が35℃を超えるような日には迷わず冷房が正解です。室温をしっかり下げないと熱中症の危険もあるため、ここは迷う必要はありません。

一方で、梅雨時や夜間、外は涼しいけど家の中がムシムシする…そんなときは除湿が効果を発揮します。特に再熱除湿が使えるエアコンであれば、快適な温度のまま湿度をしっかりコントロールできます。

つまり、「外気温が高く、室温も高い」なら冷房、「室温は高くないが湿度が不快」なら除湿。これが基本的な使い分けの考え方です。

お客様への提案が信頼に変わる

私たちエアコン業者は、工事だけが仕事ではありません。納品後の使い方やちょっとしたアドバイスが、次の仕事に繋がることも少なくありません。

「このエアコン、再熱除湿が付いてるので梅雨時期も快適ですよ」
「夏場の電気代を抑えたいなら、除湿とうまく併用するといいですよ」

こうした一言を添えることで、ただの「工事業者」ではなく「頼れるエアコンのプロ」になります。これは間違いなく、他社と差がつくポイントです。

電気代の観点でも注目したい「除湿」

もう一つ、除湿モードを使い分ける理由としてよく聞かれるのが「どっちが電気代安いの?」という質問です。

実はここ、単純には言い切れません。なぜなら、再熱除湿は快適性は高い反面、冷やした空気を温め直すため冷房よりも電気代がかかることがあるからです。一方で、弱冷房除湿であれば冷房よりも消費電力が少なく済むこともあります。

つまり、「どの除湿方式か」「外気温との関係」「部屋の広さや断熱性」など、さまざまな条件によって変わるのです。この点をしっかり理解して、お客様の生活スタイルやお部屋の条件に合わせて適切に説明できると、プロとしての価値は格段に高まります。

まとめ:違いを知れば、提案力が変わる

冷房と除湿は、目的が似ているようでまったく異なるモードです。温度を下げたいなら冷房、湿度が気になるなら除湿。たったこれだけの違いですが、正しく理解して使い分けることで、快適性も電気代も大きく変わります。

そして私たちエアコン業者にとって重要なのは、この知識を“伝える力”。単なる作業者ではなく、お客様の暮らしを快適にするアドバイザーとしての視点を持てば、次の仕事にも必ず繋がっていきます。

このブログを読んでくださったエアコン業者の方、もしまだ現場で「冷房と除湿、なんとなくで使ってたな…」という方がいれば、ぜひ今日から意識を変えてみてください。知識がある業者は、必ず現場で選ばれます。そして、選ばれ続けることで、もっと稼げる働き方ができるようになります。

 


 

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