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エアコン材料費の高騰にどう立ち向かう?現場の工夫で“利益”を守る方法

ここ数年、エアコン工事の現場で誰もが実感しているのが「材料費の高騰」です。配管やドレンホース、化粧カバー、銅管、テープ類など、ちょっと前までは普通に買えていた材料が、今では仕入れ値が1.5倍、ものによっては2倍近くになっているケースもあります。しかも、その値段のまま据え置きになるわけではなく、さらにじわじわ上がっていく。これは正直、工事業者にとってはかなり厳しい状況ですよね。

今回は、そんなエアコン材料費の高騰をどう乗り越えるか、実際に現場で工夫できる方法や、今後の立ち回り方について詳しくお話しします。

材料費は上がる、でも工事単価は据え置き…そんな現実

量販店のエアコン取付案件を中心に受けている業者にとって、工事単価はほぼ固定です。たとえば「標準取付」がいくら、「配管延長1m」がいくらというのが最初から決まっていて、こちらから交渉できるわけではありません。

それに対して、材料費はどんどん上がっている。たとえば、

  • 被覆銅管:1巻(20m)で数千円の値上げ
  • 化粧カバー:1本あたり100円〜200円の値上げ
  • ドレンホース:汎用品ですら入荷不安定+価格上昇
  • ビスやパテなどの副資材も微妙に値上げ

こうなると、当然利益率は圧迫されますし、ちょっと材料を使いすぎるとすぐに赤字になってしまうリスクもあります。

材料費高騰を“吸収”するための5つの工夫

こうした状況に対して「文句を言う」だけでは何も変わりません。今ある環境でどう利益を守るか。それがこれからの工事業者に求められる力です。実際に現場で成果を上げている業者さんがやっている工夫をいくつかご紹介します。

  1. 無駄な材料を使わない「現場判断力」を磨く

例えば、配管の取り回しひとつにしても、効率よく、短く、必要最小限で施工できれば材料の節約になります。毎回2m延長していたところを、少し角度を変えるだけで1mで済むようになった、というケースもあります。

無駄を削るには、「現場を見る目」と「段取りの工夫」が大事です。

  1. 現場ごとの“材料使用履歴”を記録する

どの現場でどれだけ材料を使ったか、ある程度記録しておくと、どこで過剰に使っていたかが見えてきます。感覚ではなく、数字で管理していくと「ここは見直せるな」と気づくポイントが出てくるんです。

最近はスマホアプリなどで簡単に記録できるツールも増えています。アナログでもいいので、記録をつけてみるのはおすすめです。

  1. まとめ買いによる仕入れコストの削減

これは現場をある程度回している業者さん向けの話になりますが、材料を少しずつ小出しに買うより、まとめて購入した方が圧倒的に単価が下がります。

例えば被覆銅管や配管セット、テープ類は箱単位や巻単位での仕入れを意識すると、1件あたりの材料コストがだいぶ抑えられることもあります。

  1. “代替材料”の研究と実験

もちろん品質を落とすことは絶対にNGですが、最近は高品質でコスパの良い材料も出てきています。特に化粧カバーやドレンホースなどは、知名度が低いけど実は評判が良い製品も多いです。

ネットや同業者の情報交換で「これ使ってみたらコスパ良かったよ」という情報をどんどん拾っていくのがコツ。現場でのテストも重要ですが、失敗しない程度に“冒険”するのも大事です。

  1. 工事効率の見直しで人件費を浮かせる

材料費とは少しズレますが、工事にかかる時間を短縮できれば、人件費やガソリン代、移動コストを圧縮できます。例えば、

  • 工具の配置を固定化する
  • 車内の在庫整理を徹底する
  • 朝イチで段取り表を確認してから出発する

こうした小さな効率化が、トータルで見るとかなり大きな“利益確保”につながっていきます。

材料費高騰は今後も続く?今がターニングポイント

2025年現在も、世界的な銅価格の高騰や物流コストの上昇など、材料費高騰の要因はまだ収まっていません。円安も続いているので、海外製品の仕入れコストもかさんでいます。

この先も「以前の価格に戻る」ことは期待しにくく、むしろこの高価格帯が“新しい基準”になる可能性すらあります。だからこそ、今のうちに体制を整えることが将来の差になるわけです。

今こそ“選ばれる業者”になるチャンス

量販店の仕事においても、単に施工ができるだけでなく、「無駄がなく、利益を守れる業者」こそが今後重宝されていきます。しっかりと段取りし、コストを意識して施工できる業者は、センターや営業所からの信頼も厚くなり、結果として仕事の量も安定します。

材料費が上がったことで、逆に**“工夫できる業者”が抜きん出るチャンス**が生まれた、とも言えるのです。

最後に

エアコン工事の現場は、年々変化しています。昔ながらの感覚のままでは、生き残っていくのは難しい時代になっています。だからこそ、常に情報を取り入れ、柔軟に動ける業者が強くなる。

材料費の高騰は確かに大きな壁ですが、乗り越える方法はあります。そして、その工夫や努力は、きっとこれからの仕事量や評価に直結していきます。

「うちは材料費上がってるから無理」と嘆くより、「その中でどうやってやるか」を考える姿勢を持つこと。それが、今の時代に求められるエアコン工事業者のあり方だと思います。

 


 

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