お知らせ

隠ぺい配管とはどういうものか

隠ぺい配管とは、簡単に言えば、室内機と室外機をつなぐ冷媒管・電線・ドレンホースなどを、壁や天井、床下などに埋め込んだり、見えないように通したりする配管方式です。一般の露出配管(外壁や室内壁に配管が見える)と比べ、仕上がりがスッキリします。
「先に配管を通しておく」先行配管方式や、「さや管方式」と呼ばれる点検口を設けてあとから配管を通す方式などがあります。

見た目を重視するデザイナーズマンションや、壁面に露出させたくない住宅・商業施設ではこの方式が求められます。ですが、手間やリスクも高く、普通の取付工事とは違う注意が必要です。

なぜ「稼げる業者の特徴」と言えるか

あなたがこの隠ぺい配管を得意分野にできれば、次のような強みになります。

・量販店・リフォーム会社・ハウスメーカーから「普通の工事で断られたケースでも対応できる」というポジションを築ける。実際、隠ぺい配管のために工事を断られた案件を専門施工業者が受けているという情報があります。
・「見た目」「仕上げ」訴求ができるので、お客様(オーナー・設計事務所・プロパティマネジメント)への提案力が上がる。→工事単価・利益率が上がる余地があります。
・一般的な取付の知識だけでなく、隠ぺい対応・点検口・配管洗浄・配管延長・経路変更といった「高度対応」ができる業者だというブランド化が可能。
・トラブル率を下げて工事後に手直しを減らせば、紹介・リピートが生まれやすい。あなたが「お客様へのちょっとした気遣いが出来るかどうかが仕事量を増やすコツ」とお考えの通り、隠ぺいでは特にその「気遣い」「先読み」「裏付け」が評価されるのです。

つまり、隠ぺい配管を「ただできる」ではなく、「ここまで配慮して施工・確認できる」というレベルに持っていくことが、稼げる業者・協力業者として選ばれるポイントになります。

現場で押さえるべきコツ・注意点

以下、実務として特に注意したい項目を、現場経験や情報から整理します。丁寧に読んで、社内でマニュアル化・共有しておくと効果的です。

配管ルート・長さ・クランク数を設計段階で確認

隠ぺい配管では、配管の長さが長くなったり、クランク(曲がり)が多かったり、断面が細かったりすると冷媒効率が下がる、ガスチャージ量が増える、修理・点検が難しくなるというデメリットがあります。
そのため、現地調査時には「室内機・室外機の位置」「配管スリーブ(壁・天井の貫通部)径・位置・数」「既存配管の長さ・経路」「配管の直径(2分3分、2分4分など)」「ドレンの勾配が取れるか」などを確実に測っておくことが肝心です。
特にドレンの勾配が取れていないと水漏れリスクが上がるため、勾配1/50程度を確保できるか検証することが望ましいです。

既存隠ぺい配管を再利用する際のリスクと対応

既に隠ぺい配管が入っている物件で、エアコン入替や移設を行う際には、配管・電線・断熱材・ドレンホースの状態を入念にチェックする必要があります。 壁・天井の中に埋まっているため「見えていない劣化」「圧縮・潰れ・腐食」「電線のサイズが合わない」「冷媒管の径が小さい/潰れている」などのリスクがあります。
再利用が可能と判断できる場合でも、溶接やユニオン接続、配管洗浄といった追加作業が必要になることがあります。手戻り・見えない補修穴が必要となることもあるので、見積段階で「もし再利用できなかった場合の代替案(新規スリーブ・露出配管)も説明」できると信頼を得やすいです。

点検口を必ず設ける・工事後メンテナンスを想定する

隠ぺい配管の最大のハードルは「後でトラブルが起きた時に対応が難しい」という点です。壁・天井を壊さなければアクセスできないケースもあります。
だからこそ、施工段階で点検口を設けたり、室内機・配管周辺に「将来取り出せる配管経路」「アクセス可能なスペース」を設けておくと、将来的なメンテナンス性が上がり、結果的に顧客満足・信頼につながります。

電線・冷媒管の径/仕様に合致させる

隠ぺい配管では、冷媒管の径(冒頭の2分3分・2分4分など)や電線の太さ・本数が、既存の配管仕様と合致していないと設置できないケースがあります。
例えば、古い配管径のまま大型機種を設置しようとして冷媒ラインが過小になると、効率低下・故障リスクが高まります。電線も「1.6 mm」仕様では現在の「2.0 mm」仕様の機種に対応できない場合があります。

お客様・発注元に対する説明・信頼構築

隠ぺい配管工事を選ぶお客様(住宅オーナー、設計事務所、管理会社、量販店の工事センターなど)には、メリット・デメリットを明確に説明することが大切です。例えば、「見た目がきれい」「設置自由度が高い」というメリットに加えて、「将来入替時に配管交換が難しい・費用がかさむ可能性がある」というリスクも伝えておくと誠実な対応として評価されます。
さらに、施工後に「配管内部のチャージ量・ドレンの勾配・点検口設置位置・将来メンテナンスの要点」などをまとめた報告書(写真付き)を提出できると、発注先からの信頼度も上がり、次回の協力業者募集・量販店案件でも選ばれやすくなります。

実際に自社が「隠ぺい配管を強みにできる」ためにやるべきこと

あなたの会社が協力業者募集を進める中で、「隠ぺい配管に強い業者」という位置づけを明確にするために、以下のアクションもおすすめします。

技術・ノウハウの蓄積

・過去に手がけた隠ぺい配管の施工写真・ビフォーアフターを整理し、工事事例として紹介できるようにする。毎回、「配管ルート調査」「スリーブ確認」「点検口設置」「電線・配管仕様確認」「施工後チェック」の流れを記録。
・新人や協力業者向けに「隠ぺい配管入門」勉強会を定期開催。設計図の読み方、配管ルート確認、ドレン勾配チェック、点検口の位置設計など。
・材料・部材調達を整理。例えば、隠ぺい用さや管、断熱材の仕様、ユニオン継手、アクセスパネル(点検口)など、標準化できると工事時間・コストを抑えられます。

顧客・量販店に向けた提案力を強化

・「隠ぺい配管で仕上げたときのメリット(美観・設置自由度)+将来の入替対応まで考えた安心設計プラン」という切り口で提案資料を作成する。
・ブログやHPで「隠ぺい配管が他社で断られたケースでも対応できます」といった実績を打ち出す(例えば「他社では断られた入替工事、私たちが対応しました」のような体験談形式も有効)。
・「量販店工事センター様向け協力業者募集」のページに、隠ぺい配管対応能力を強く打ち出す。例えば、「隠ぺい配管対応/点検口設置標準/配管径・電線仕様チェック/施工後写真レポート提出」という体制を記載する。

品質管理・アフター対応の整備

・施工後の確認項目(冷媒量・漏れチェック・ドレン水の流れ・点検口取り扱い方法)をリスト化し、報告書を必ず発行。
・隠ぺい配管ならではのトラブル(例:配管が壁内で潰れていた、電線仕様が合わなかった、既設スリーブが小さく配管通らなかった)を社内で共有し、予防策を標準化。
・将来の入替・移設時に「隠ぺい配管だったが再利用できた」事例、「再利用できず露出配管になった」事例をトラッキングし、費用・リスクを明文化してお客さまに説明できるようにする。

 


 

協力業者様の成長は、私たちの成長の源。
そして私たちの成長は、協力会社さまの成長につながる、そんなウィン・ウィンの共存共栄の関係こそが、事業運営を営む中で最も重要視すべきことだと考えています。
自社の成長を加速させるためにも、協力業者様を全力で支援することをお約束いたします。
株式会社APJを支えてくれる協力業者様に深く感謝を込め、業務を通じて協力業者の皆さまの人生が豊かになるお手伝いをしたい。
エアコン工事協力業者様からのご応募をお待ちしております。
All People Joy ― 全ての人に喜びを。

 

TEL:0120-870-807
MAIL:info@n-apj.co.jp