お知らせ

北海道へ

今年の北海道への応援組が決まりました。

エリアは札幌に2車両、帯広に2車両、釧路に1車両です。
本州の仕事量に比べれば全然少ないのですが、1台当たりのエアコン取り付けの金額は少なくても4~5万円程になります。

中外の化粧カバーや専用回路などの追加工事がほぼ確定で入っていることと、標準工事の金額が少し高く設定されている為、このような金額になります。

基本的に難工事が多いので、2マンで2台~3台が限界です。北海道や東北地方、石川県や新潟県などの雪国は以南の地域とは家の作りが異なり、積雪や凍結深度の関係もある為、非常に作業に時間が掛かります。

通常の工事と同じ様に地面にそのままプラブロック等で室外機を置くと地面が凍結した際に隆起し、室外機が傾いてしまいます。更に、室外機が雪で埋もれてしまう為、高置台が必須です。

基礎も高い為、壁面金具による設置か、場所によっては二段置き金具の上段のみを高置台替わりとして使用することもあります。屋根置きはありません。

凍結深度とは

凍結深度とは、地表から下の地盤が凍結する一定の深さのことを指します。

水は氷に変わるとき、体積が約9%膨張します。建物の基礎の底板が、もし凍結深度よりも浅いところにあると、膨張する際のエネルギーによって基礎が押し上げられ、建物が傾いてしまったり、基礎のコンクリートがひび割れてしまったりすることもあるのです。

そのため、寒冷地では、凍結深度を考慮した施工が重要になります。

例えば、カーポートの柱を建てる基礎をその地域の凍結深度よりも深く設置するのはもちろんですが、土間コンクリートを打つ場合には、凍上(しみあがり)によるひび割れが起きないよう地盤の改良をしたり、コンクリートの打ち方にも工夫が必要になります。

凍結深度に影響を与える要素
凍結深度に影響を与える要素は以下のとおりです。

気象条件:最低気温、平均気温、積雪量など
地形:標高、傾斜など
地質:土の種類、含水量など
地下水位
積雪量


凍結深度の地域差
凍結深度は、地域によって大きく異なります。
北海道では、地域によって1mから2m程度です。
東北地方や北陸地方では、50cmから1m程度です。
関東地方や中部地方では、30cmから50cm程度です。
中国地方や四国地方では、10cmから30cm程度です。
九州地方では、ほとんど凍結しません。

建築基準法における凍結深度
建築基準法では、基礎の根入れ深さは、布基礎で24cm以上、べた基礎で12cm以上等とするとともに、凍結深度より深くするよう規定されています。
凍結深度を考慮した施工は、建物の耐久性を高めるために重要です。

エアコン取り付けにも影響があるので転圧を行い地面に金具を設置したり、壁面金具で地面から離れた位置に設置するなど対策を取る必要があります。

雪国のエアコン工事を見学させて頂いたことがありますが本当に大変な現場だと思いました。
雪が解けていても、冬のになった時のことを考えて施工しなければいけないので、現場の難易度が非常に高いです。
今年は北海道がとても忙しいので、皆さん頑張ってください。